お金がなくて生活が苦しいのはつらいものです。お金がないとき、どのような対処法があるでしょうか?
いつもお金がない、常に生活が苦しいという場合はお金の使い方に問題があるのかもしれません。お金がない原因を探ると同時に、お金の管理方法を勉強した方がよいこともあります。
お金がない、生活が苦しい場合にすぐできる対処法について、またお金がない原因にはどのようなものがあるか、苦しい生活にならないためのお金の使い方や節約の方法、お金借りる即日の方法についてもお伝えします。
お金がないときは支払いを待ってもらえるよう相談をする
生活が苦しいときには電気代やスマホ代などの支払いにも困ってしまうこともあるでしょう。
しかし、そのまま放置しておくと電気やガスの供給を止められてしまうこともあります。家賃やカードローンなど、支払いを待ってもらえるものがあれば、待ってもらいましょう。
家賃が払えない場合は大家さんに相談!ただし3ヵ月以上の滞納はしないこと
家賃が払えない場合は、大家さんや管理会社に連絡し相談をしましょう。
どうしても家賃の支払いが難しいという場合、家賃の全額ではなく一部の支払いを待ってもらえないか交渉してみてもいいでしょう。
ただし、家賃滞納が3ヵ月を超えると、大家さんに契約解除ができる権利が生じます。家賃は滞納するとまとめて払うのが難しくなるので、滞納しないようにしましょう。
電気やガス、水道料金は供給停止の予告日より前に連絡をして相談
ガスや電気、水道などのライフラインは、1回目の支払い期日が過ぎてもすぐに止まることはありません。しかし、2回目、3回目の督促状では電気やガス、水道の供給を止める期日が記載されていることがあります。
<ガス料金の場合>
検針日の翌日から起算して50日を経過してもお支払いがない場合には、予告のうえガスの供給を停止いたします。<電気料金の場合>
請求日の翌日から起算して凡そ30日を経過してもお支払いがない場合には、予告のうえ電気の契約を解約いたします。
供給停止の予告日より前に連絡をすれば、支払いを待ってもらえる可能性もあります。ただし、それほど長期間は待ってもらえません。場合によっては待ってもらえない可能性もあり、放置していると本当に止まってしまうので注意しましょう。
携帯電話の場合、最初の支払い日に払えなくても利用停止になることはありませんが、2回目の支払いができないと利用停止になります。利用停止の案内に記載されている期日までにはお金を用意しておきましょう。
遅延損害金に注意!カードローンの返済ができない場合は窓口に早めに相談
カードローンは返済できない場合、カードローン会社によって対応はさまざまです。大手消費者金融のカードローンは、以下のような対応をしています。
アイフル | スマホアプリで返済日の延期の手続きをするか、会員専用ダイヤル(0120-109-437)に連絡 |
---|---|
アコム | アコム総合カードローンデスク(0120-629-215)に連絡。返済日の変更など相談に乗ってくれる |
SMBCモビット | 会員専用サービス「Myモビ」やスマホアプリから支払い予定日を登録。もしくはモビットコールセンター(0120-24-7217)に問い合わせる |
プロミス | アプリや会員サービスから希望の返済期日を登録。もしくはプロミスコール(0120-24-0365)まで連絡 |
レイク | 会員ページの「ご返済情報の確認」から返済予定日を登録。もしくはフリーダイヤル(0120-09-09-09)まで連絡 |
返済が遅れそうな場合は、連絡をしてみることをおすすめします。中には、返済期日までに最低金額を返済するという対応をしてくれるケースもあります。
ただし、返済が期日通りにできないと遅延損害金が発生します。
遅延損害金 = 利用金額 × 遅延損害金(年率20.0%)÷ 365日 × 延滞日数
遅延利率は20.0%と高い利息率で、延滞日数分を払うことになります。返済が遅れるほど支払いが増えてしまうので注意しましょう。
お金がなくて生活が苦しいときにすぐできること
お金がなくて生活が苦しいときは、何等かの対処が必要です。今すぐできる対処法には、物を売ったり、お金を借りたりする方法があります。お金がないときは、まずできることを実践しましょう。
売れそうなものをかき集めてリサイクルショップなどで買い取ってもらう
物を売ればすぐに現金を手に入れられます。ブランド品や時計、貴金属やゲーム機・ゲームソフトなどは種類によって高額査定をしてもらえる可能性があります。
ブランド品などがなくても、本や電化製品、洋服などがあればリサイクルショップに持っていきましょう。1点あたりの査定額が低くても数があればまとまったお金になります。
売る方法には主に、リサイクルショップ、ブランド品買取専門店、フリマアプリ、ネットオークションがあり、それぞれ次のような特徴があります。
リサイクルショップ |
|
---|---|
ブランド品買取専門店 |
|
フリマアプリ |
|
ネットオークション |
|
何をどのように売りたいかによって、適切な方法を選択しましょう。
物を手放したくないなら質屋に持っていってお金を借りる
売れそうな物はあるけれど、手放したくないということもあるでしょう。その場合は、質屋に預けてお金を借りるという方法もあります。
期日までに元金と利息を支払えば預けた物を戻すことができます。もし支払いができない場合は、質流れといって品物は戻ってきませんが、借りたお金を返済する必要はありません。
カードローンでお金を借りれば生活費の足しや支払いができる
消費者金融カードローン(アイフルやアコム、SMBCモビット、プロミス、レイクなど)や銀行カードローンなど、カードローンを契約すれば、お金を借りることができます。お金を借りられれば、生活費として、またさまざまな支払いに充てることができるでしょう。
パソコンやスマホから申し込みも可能です。申込時間や受付人数の状況、審査内容などにもよりますが、早ければ申し込んだその日に借り入れをすることもできます。
契約の際には審査があります。定期的な収入がなかったり、携帯電話やクレジットカードの支払いを滞納したりしていると審査通過は厳しいです。
クレジットカードを使って支払いをする
現金がない場合は、クレジットカードを使って支払いをしましょう。ただし、利用できるからといって、必要以上にクレジットカードを使うのはよくありません。使うほど支払い額が増えてしまいます。
また、クレジットカードにキャッシング枠があればキャッシングが可能です。クレジットカードでお金を借りることができるので、現金が必要な場合は利用するのも手段の一つです。
キャリア決済を利用すればクレジットカードがなくても買い物ができる
クレジットカードを持っていない場合、ドコモ、au、ソフトバンクで契約をしていればキャリア決済で買い物が可能です。商品代金を携帯電話の料金と合算して支払う方法。本人名義の携帯電話を持っていれば、今お金がない状況でも買い物ができます。
主なキャリア決済と月額の利用可能限度額は次の通りです。
利用可能(上限)額(月ごと) | 利用可能額の設定機能 | |
---|---|---|
d払い |
|
利用限度額は1,000円単位で自分で設定できる |
auかんたん決済 |
|
自分で利用上限額の設定が可能 |
ソフトバンクまとめて支払い |
|
利用可能額を自分で変更したり利用を制限(ロック)したりできる |
利用条件などは各キャリアによって異なるので、詳細はそれぞれの公式サイトで確認してください。
利用可能額は支払い状況によって変更になることもあります。利用可能額の上限は10万円と高額ではありませんが、キャリア決済で利用した金額は携電話の料金と一緒に支払います。
支払いができなければ、キャリア決済が利用できなくなり、さらに携帯電話も使用できなくなることも。
年会費永年無料のクレジットカードの記事も是非見てください。
即日払いバイトは未経験でもできる仕事が多くその日に給料を受け取れる
お金がないときは、即日払いの仕事を探してみましょう。給料の支払いには、日払いや週払いなどがありますが、即日払いは原則、仕事をしたその日に給料が受け取れるものです。
即日払いの仕事には、次のようなものがあります。
- 商品の梱包や仕分け、シール貼りなどの軽作業
- 携帯電話の受付や商品の提案
- 試験監督
- 商品の出荷作業
- 事務作業
- イベントスタッフ
- 配送スタッフ
- 清掃スタッフ など
仕事内容はさまざまで、未経験でもできる仕事がたくさんあります。週に3日以上など定期的な仕事もあれば、1日だけでも可能なケースもあります。
「日払い」は原則、給料の締め日が1日ごとという意味ですが、募集要項に「日払い」と書いてあっても即日払い同様、仕事をしたその日に給料が出ることもあるのでしっかり確認してみましょう。
自炊などをして出費を減らす
お金がなくて生活が苦しいなら、出費を抑えましょう。今すぐ必要でないものは買わないことです。外食はお金がかかるので、自炊がおすすめです。
用事がないならお店に入ったり、コンビニに立ち寄ったりするのも控えましょう。商品を見ると買いたくなってしまいます。買い物に行く前は冷蔵庫にあるものをチェック。買い忘れや買い過ぎを防げます。
セールや値引きでも必要のないものは買わないことです。ただし、何でも我慢するとストレスが溜まってしまうことがあるので、目安を決め我慢しすぎないようにしましょう。
家族や友人に事情を話しお金を融通してもらう
どうしてもお金がない、生活が苦しいという場合は身内に頼るのも一つの方法です。家族や知人に事情を話してお金を貸してもらいましょう。
身内でも返済はきちんとすることが大切です。いつまでに返済するか、分割でもよいかなど相談をして、決めたことは守るようにしましょう。
なぜお金がない?生活が苦しくなる習慣や原因を把握する
なぜお金がないのか?原因を把握してそれを改善していかなければ、お金がない生活が続きます。
お金がない理由が、会社が倒産して無職になったから、収入が少ないからなどといったこともあるでしょう。収入があってもお金の使い方によっては、生活が苦しくなることもあります。まずはお金がない原因をしっかり把握しましょう。
無駄遣いが多いなど出費が多く生活が苦しい
収入に対して出費が多ければお金がなくなり、生活が苦しいという状況になりやすいものです。必要な出費は仕方ありませんが、無駄遣いが多くないかどうか、お金の使い道を確認しましょう。
ATMの手数料、ほとんど使わない携帯電話のオプション、通っていないフィットネスクラブの会費などは無駄にお金を使っていると言えます。生活の中でそのような無駄がないか、チェックしてみましょう。
必要な支払いができないくらい収入が少ない
支出よりも収入が少なければ当然生活が苦しくなります。総務省の調べによると、1世帯当たりの消費支出は1ヵ月平均293,997円(平均世帯人員2.90人・世帯主の平均年齢60.2歳)となっています。
2人以上の家族で生活をしていくには、約30万円が必要ということです。もちろん、すべての家族にあてはまる数字ではないでしょう。しかし、食費や水道光熱費、学費やスマホ代などが払えないと生活していけません。
物価が上昇すれば支出も増えます。それに対応できるくらいの収入がないと、生活が苦しい、ということになります。
月の支払い金額をきちんと把握していない
1ヵ月どれくらいの支出があるのかを把握していないと、気が付いたらお金がない、ということもあるでしょう。給料が入ったら買いたい物を買ってしまい、必要な支払いができなくなってしまうことはないでしょうか?
何となくこれくらいのお金があるから使ってしまっても大丈夫だろう、などと考えてお金を使っていると、必要なときにお金がない、お金が足りない、といったことになりやすいものです。
お金がないとカードローンに頼ったり、クレジットカードを使ったりすることになり、返済が増えてしまうためますます生活が苦しくなります。
収入に見合ったお金の使い方をしないと、いつまでたっても生活は苦しいでしょう。
借金が多く返済が大変で生活が苦しい
カードローンの返済やクレジットカードの返済など、借金が多いと生活が苦しい状況になります。
借りなければ生活費だけですみますが、お金を借りれば返済するお金が必要です。返済には利息がつくので、返済時は利息も含めた支払いが必要です。
返済が苦しいからといってお金を借りれば、さらに借金は増えてしまい家計を圧迫してしまうでしょう。
クレジットカードやキャリア決済などを安易に利用している
お金がないとき、クレジットカードやスマホのキャリア決済などは苦しい生活を助けてくれるものですが、安易に使い過ぎていることはないでしょうか?
無計画に利用していると借金が増えるばかりです。
クレジットカードやキャリア決済を利用すれば翌月や翌々月には利用した分を払わなければなりません。支払い時には通常の生活費に“後払い分”の支出が増えることになります。
買いたいものを我慢できない
買いたいものがあると我慢できずに買ってしまうということが多いと、お金のない生活になることがあります。ショッピングがストレス発散になっていたり、衝動買いをすることが多かったりすると、お金がいくらあっても足りません。
買い物依存症など深刻な場合は専門家に相談した方がよい場合もあります。一人で悩まず、周囲に相談して適切な対処をしましょう。
必要以上の貯金をしている
貯金は必要ですが必要以上の金額を貯金や投資などにつぎ込んでいると、お金がなくなってしまいます。子どもの教育のための貯金や老後のための資産づくり、生命保険の加入などは大切なことです。
しかし、そのために支払いができなくなったり、生活が苦しい状態になったりして、借金をしたり、支払いできないストレスを抱えてしまったりするのはよくありません。
貯金は必要なことですが、収入とのバランスを考えることが重要です。
おごったり買い物をしたりする習慣がある
周りの人におごったり、プレゼントをしたりするのが好きだったり、ブランド品など高級品を身に着けるのが好きだったりするとお金がかかります。
ぜいたくな生活に慣れていると、なかなかお金のない生活に慣れるのが難しい場合もあります。もし、生活環境が変わり、以前のようなぜいたくができなくなったとしたら、お金の使い方も変えていかなければならないこともあるでしょう。
お金がなくて生活が苦しいときには公的機関や専門家に相談をする
家計を見直して節約をしたり、収入を増やしたりしても、生活が苦しい、お金がない状況が変わらないということであれば、公的機関や専門家に相談をしてみましょう。
一人で悩むより、専門家のアドバイスがあればより早く改善策を見つけ、苦しい生活から抜け出せるかもしれません。
国や自治体の給付金や融資制度を利用する
国や自治体では、お金がない人や働けない人などを対象としたセーフティネットを用意しています。それぞれの機関でどのような支援をしているか紹介します。
社会福祉協議会 | 生活福祉資金貸付制度(生活支援費や住宅入居費、緊急小口資金などの貸付制度)による支援・相談 |
---|---|
自立相談支援機関 | 生活困窮者自立支援制度による支援(就職や家計管理の相談、住居確保給付金、就労準備支援など) |
ハローワーク | 求人の案内をはじめ就職相談、職業訓練の紹介、雇用保険の手続きなどができるほか、求職者支援制度による給付金の手続きや就職サポートなど |
市・区役所や町村役場 | 生活保護の相談や状況に応じた支援制度の案内 |
公的機関の給付金や貸付制度は対象があり、審査もあります。もし、給付金や融資が受けられなくても、仕事探しや職業訓練について、家計の見直しの相談などは可能です。
まずは、地域の市役所や区役所、町村役場に行って相談をしてみましょう。
借り入れが多くて生活が苦しいなら弁護士に債務整理の相談をしてみる
クレジットカードの支払いやカードローンの返済などで生活が苦しいなら、弁護士や司法書士に相談をしてみるという選択肢もあります。専門家に相談し、債務整理すれば借金の負担が軽くなる可能性があります。
債務整理には主に次の4種類があります。
- 任意整理
- 個人再生
- 特定調停
- 自己破産
それぞれ、弁護士や司法書士が交渉をして支払いを分割にしたり、裁判所を通して返済負担を軽くしたり、また借金を免除したりする手続きです。どの手続きにするかは、状況や目的などに応じて相談のうえ適切な方法を選びます。
債務整理をすると信用情報に情報が登録されるため、少なくとも5年は新規でローンを組んだり、クレジットカードの契約をしたりできません。
日本クレジットカウンセリング協会では多重債務に関するカウンセリングを受けられる
多重債務で悩んでいる、家計管理に関する改善がしたいなどといった場合は、日本クレジットカウンセリング協会に連絡をしてみるのもよいでしょう。電話で相談が可能です。
サイトには相談事例やよくある質問なども掲載されているので、参考にしてみましょう。
貸金業相談・紛争解決センターならカードローンの返済や悪質な貸金業者の相談にのってくれる
貸金業相談・紛争解決センターでは、消費者金融カードローンの借り入れや返済で悩んでいる、闇金など悪質業者からお金を借りてしまったなどの相談ができます。
借金の返済方法に関するアドバイスや、再度借り過ぎをしないためのカウンセリングなども行っています。
ファイナンシャルプランナーに相談をして家計のやりくりなどを勉強する
どのように節約をしたらよいかわからない、家計の見直しの方法がわからない、といった場合はファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのも手段の一つです。生命保険や住宅ローンの見直し、資産運用の方法などに関しても、個別に相談にのってくれます。
専門家の意見を聞くことで、自分ではわからなかった問題点や解決策が見つかるでしょう。
お金がなくて苦しい生活にならないための対策
お金がなくて生活が苦しいという状況は避けたいものです。そうならないための対策について解説します。
支払いに困らないよう収入を増やす
支払いに困る度にアルバイトを探すのは大変です。いつも希望通りのアルバイトが見つかるとも限りません。できれば定期的に収入が得られる副業を見つけましょう。無理をすると続かないので、本業との両立ができる副業を探すことです。
また、パートやアルバイトなら正社員を目指すのも方法の一つです。もしくは、資格を取得して月給やボーナスのよい会社への転職をすることも検討してみましょう。
お金を借りるなら必要最小限!借りたらすぐに返す
お金がなくて借り入れをする場合、必要以上は借りないことです。借りられるお金があると、買い物をしたくなったり、また何か必要になるかもしれないなどと思ったりして、つい余計に借りたくなってしまうこともあるでしょう。
しかし、借入金額が多いほど、返済が大変になります。収入が増えていないのに、支出が増えるわけですから生活が苦しくなるのは目に見えています。できるだけ借りる金額を抑え、ほかの方法でお金をつくることを考えましょう。
また、余裕ができたら買い物をするのではなく、追加返済などをして早めの返済をおすすめします。
おいくらからでも臨時でご返済いただけます。
ご返済の場合には、お利息金額以上のご入金が必要となります。
追加で返済をすれば返済期間が短縮され、利息分の支払いが減ります。ボーナスが入ったときや臨時収入があったときなどは、追加返済を検討しましょう。
支払いが必要なものは先に支払っておく
給料が入ったら、買いたい物を買うより先に、必要な支払いを済ませておきましょう。支払いを済ませて、残ったお金で生活をする習慣をつけることが大切です。
必要な支払いをしてさらに余裕があれば、貯金も先にしておきましょう。給料日前に残ったお金を貯金しようとしてもなかなかできないものです。先に貯金をしていて、残りのお金で生活ができれば支払いに困ることもなく、貯金もできます。
専門家に相談するなどお金の使い方を勉強する
FPなどお金に関する専門家に相談するなど、お金の使い方について勉強することをおすすめします。家計を見直すといっても、具体的にどうすればよいかわからないこともあるでしょう。
むやみに節約をしても成果が出なくて、ストレスが溜まってしまうこともあります。また、どこまでが必要なお金で、どこからがムダ遣いなのか悩んでしまうこともあるかもしれません。
少しずつでもよいので貯金をしておけば急な出費に対応できる
少額ずつでもよいので貯金をしましょう。少しでも蓄えがないと、ケガをしたり緊急で手術が必要になったりしたりしたときに困ります。または冷蔵庫が壊れてしまったのに、お金がないので買えないということも避けたいものです。
貯金があればお金を借りたり、物を売ったりせずにすみます。全部まかなえなくても、不足分だけ借りるなど借り入れをする金額も抑えられます。
お財布にある小銭を毎日貯金箱に入れる、買い物を我慢した分を貯金するなど、無理せずできる方法でお金を貯めていきましょう。
生活が苦しくならないための節約術
節約が必要なことはわかっていても、方法がわからないという人もいるでしょう。節約の方法はいろいろあります。まずは、自分のできることから始めてみましょう。
支出の中で大きな割合を占める家賃や携帯代など固定費の見直し
家賃や携帯電話など、大きな支出となるものを見直すことで大きな節約につながります。家賃が高いなら引っ越しを検討してみましょう。
携帯電話は不要なオプションがないか、料金プランは合っているかなどをチェックしたり、もっと料金の安い携帯電話会社に乗り換えたりすることで携帯代の節約ができます。
何となくお金を使わない
買うときは本当に必要かどうか考えてからにしましょう。安くなっている服でもいつ、どのように着るかをイメージできない場合は買わない方がよいです。家電や食料も同じことです。使用頻度や食べきれるかなどコスパを考えて買いましょう。
SNSなどで紹介されている商品でも、自分にとっては合わないものかもしれません。人気があるからという理由だけで購入せず、自分や家族にとって良いものかどうかを考えること。興味のあるものは、試供品や少量のものを試してからにしましょう。
デビットカードにしてクレジットカードの使い過ぎを防ぐ
クレジットカードを使い過ぎてしまう人は、デビッドカードに変えてみるのもおすすめです。デビットカードは利用時に銀行口座から使った金額が引き落としされるカード。銀行に入っているお金の範囲内でしか使えないので、使い過ぎを防ぐことができます。
ポイントが付与されるものも多く、原則、国際ブランド加盟店で利用できます。使い方もクレジットカードと変わりません。コンビニエンスストアやスーパー、ネットショッピングでも利用可能です。
ただし、分割払いやリボ払いはできません。また、キャッシング機能はないのでお金を借りることはできません。
ポイントを貯めておけばいざというとき役に立つ
買い物をする度に付与されるポイントは、お金がないときに役に立ちます。同じ商品を買うならポイントの付くお店で買い物をしましょう。ポイントを貯めるには、次のようなコツがあります。
- 自分がよく買い物をしたりサービスを受けたりすることで貯まるポイントを選ぶ
- ポイント対象店で買い物をする
- 店舗限定ポイントのほかいろいろなお店やサービスでポイントが貯まる共通ポイントを選ぶ
- 携帯代や水道光熱費など定期的な支払いでポイントを貯める
- 「ポイント2倍」などのキャンペーンを逃がさない
貯めたポイントはどこで使えるのか?ポイントでの買い物のほかどのような使い方(ギフト券や商品と交換など)があるか?何ポイントから利用可能か?など、それぞれのポイントの特徴を把握しておくことも必要です。
ただし、ポイントが貯まるからといって、必要のないものを買わないようにしましょう。
精神的に苦しくなる節約は長続きしない
生活が苦しいときはもちろん、お金がない生活から抜け出すためには節約は必要です。しかし、何でも我慢をすればよいというものではありません。
精神的に苦しい、楽しみがなくなってしまった、などと感じる節約はストレスになってしまい、長くは続きません。我慢できなくなったとき、ストレスが爆発してたくさん買い物をしてしまう、ということも考えられます。
無理をしないためにも、自分に合った節約方法を取り入れることです。これを我慢したらこちらはそれほど我慢しない、趣味のお金はあまり減らさないなど、ストレスにならない方法で節約をすることです。
お金を使わないようにと必要な物まで買わないと、生活が不便になってしいます。安くてよいものを探したり、今持っているものを活用できないか考えてみたり、楽しみながら節約をしていきましょう。
これはNG!お金がないときにやってしまいがちなこと
お金がなくて困ってしまったり、生活が苦しくてどうにかしたいという状況になったりすると、やってはいけないことをしてしまうこともあるでしょう。しかし、お金がなくても、生活が苦しくてもしてはいけないことがあります。
カードローンなど借りられるだけ借りてしまう
お金がないとき、カードローンなどで借りられれば非常に助かるものですが、お金が使えることがうれしくて一気にたくさん借りてしまうことがあります。借りる際に忘れてはいけないのが、必ず返済をしなければならないことです。
ギャンブルで儲けようとするとお金がなくなってしまう危険性が高い
パチンコや競馬などのギャンブルは勝つときもありますが、負けるときもあります。負ければお金がなくなり、勝ってももっと増やしたいと考えてお金を使ってしまい、結果お金がなくなってしまいます。
「ここまで負けたのだからそろそろ勝つだろう」と考えてお金をつぎ込んでしまうこともあるでしょう。しかし、必ず勝ちが回ってくるとは限りません。勝てたとしても、それまで使ったお金が全額取り戻せるかどうかはわからないものです。
運に任せてお金を稼ごうと思っても都合よくいかないことも多いもの。ストレス解消に使えるお金で楽しむ程度ならよいですが、ギャンブルでお金を稼ごうとは思わない方がよいでしょう。
違法業者からお金を借りると借金が増えることになりかねない
闇金など法律を守らない悪質業者からお金を借りないようにしましょう。借金が増える、犯罪に巻き込まれる、取り立てで精神的に追い込まれるなど、危険なことや辛い目にあう可能性が高いです。
今すぐお金が必要だったり、審査に通らずどこからもお金を借りられなかったりすると、「審査なしで融資可能」「無職でもブラックでも貸します」「クレジットカードを現金化します」などの言葉にすがりたくなってしまうものです。
しかし、そのような言葉で興味を引かせ、契約をさせようとするのは違法業者であることが多いのです。年利20%以上での高い利息での融資や、返済は遅れると「個人情報をネットで流す」などと脅されることもあります。
知らない名前の貸金業者は貸金業者として登録しているかどうかを必ず確認することです。また、個人名でお金を貸すという情報にも惑わされないようにしましょう。
「お金がない」「生活が苦しい」に関連するよくある疑問
「お金がない」「生活が苦しい」に関連するよくある疑問を集めてみました。参考になさってください。
Q お金がなくて生活が苦しくなる人にはどのような特徴がありますか?
A お金がなくて生活が苦しくなる人には、浪費や衝動買いが多く、収入に見合ったお金の使い方をしていないといった特徴があります。お金がないならクレジットカードを使えばよいと思っている、収入があるとすぐに買いたいものを買ってしまう、また、必要以上に貯金や投資にお金を使っている場合も、お金がなくて生活が苦しくなることがあります。
Q お金がないときすぐにできる対処法は?
A 不要品を売却する、即日払いのアルバイトをする、質屋やカードローンでお金を借りる、といった方法があります。また、支払いを待ってもらう、できるだけ節約をして支出を減らす、貯めたポイントを使う、クレジットカードを使う、などといった乗り切り方もあります。
Q お金がないので困っています。どこに相談すればよいですか?
A 生活に困窮しているなら、市役所や区役所、町村役場で相談をしてみましょう。適切な解決方法を案内してくれます。借金の返済に苦しんでいるなら、弁護士や司法書士に相談を。また日本クレジット協会でも相談を受け付けています。
Q 借金が多く生活が苦しいので債務整理を検討しています。弁護士選びで注意することはありますか?
A 相談者の要望を踏まえ、将来的なことも考えたうえで適切な方法を選択できる弁護士に依頼しましょう。債務整理の実績が豊富であること、相談をした際、対応がていねいで費用が明確であること、また債務整理のメリットだけでなく注意点も伝えてくれる弁護士なら信頼できます。
Q 家計簿をつけると節約につながると言われるのはなぜですか?
A 何にどれくらいお金を使っているのかを明確にできるため、使い過ぎている部分や無駄遣いをしている部分がわかります。家計簿をつけることでお金の使い方がわかり、改善点を把握できると同時に、節約することを意識できるからです。
お金の使い方に問題があるならお金の管理方法を学んで苦しい生活から抜け出す
お金がなくて生活が苦しい時は、支払いを待ってもらうほか節約をして支出を減らしましょう。そのうえで、物を売ったり、アルバイトをしたりして収入を増やすことです。
カードローンでお金を借りたり、クレジットカードを使ったりするのもお金がないときの乗り切り方ですが、必要以上に利用しないことが大切です。
お金がない場合は国や自治体に相談をする、借金で苦しいなら弁護士などに相談をして債務整理などを検討するのも方法の一つです。返済が見込めないなら、早めに対応しましょう。
収入はあるのにいつもお金がない、生活が苦しい、という場合はお金の使い方を見直す必要があります。家計簿をつけたり、専門家に相談をしたりして家計管理について勉強することも大切です。